*Happy memories* 夫と過ごした日々

33歳、娘9ヶ月の時28歳の夫と死別しました。 自分の気持ちの整理と共に日常を綴っていきたいと思います。

一年


ついに一年が経ってしまった。
何だか本当に現実になってしまう気がして、この日が来るのが怖かった。


最愛の夫と、最後に会ったのが一年前。
仲良し夫婦なのに、もう一年も会っていないなんて…
最後に一緒に寝られなかったこと、今になっても毎日すごく後悔している。
どうしても自分のことが許せない。



周りの人たちには「もう一年か、早いね…」と言われるけれど、私にとっては「やっと一年」。


この一年間は精神が不安定で、所々記憶が曖昧なところもある。
毎日心が痛い、苦しいともがいても死ぬことも出来ず、体感では5年以上経った気がする。
笑い方も忘れてしまって、急に老け込んでしまった感じもする。


最近はその日によって気持ちが行ったり来たり。
ある日は「歯を食いしばって生きよう」と思っても次の日には「やっぱりダメだ、死にたい」と落ちてしまう。

そのことにまた苦しんだりもするけれど、でも当たり前だとも思う。
それだけ大きな存在を失ってしまったのだから仕方ない。
逆にこんなにも愛しているのだという証拠。
滅茶苦茶でもいいんだよ、と自分にも同じ境遇の人たちにも声を掛けてあげたい。

摺り足だけど、少しだけ進めているのかな。
また後ずさりもするだろうけれど。
乗り越えるという表現が嫌いで、漂っているという表現の方が私には合っているかもしれない。


先週、一周忌の法要を終えた。

お坊さんがとてもいい方で、残された人たちの癒しになるような小話を聴かせてくれた。
娘がみんなの数珠を奪って椅子に並べだしたり、お坊さんに抱っこしてもらったりと場を和ませてくれたのにもすごく救われた。

たくさん泣いてしまったけれど、無事に終わってよかったと思う。
まだ覚悟が足りなくて、お骨はもう少し側に置いておくことにした。




やっぱり、もう一回夫に会いたい。
会ってたくさん話をしたい。
もう一回だけとは言わず、出来ればずっと一緒に暮らしたい。
それで同じくらいで天国に行きたかった。


当たり前だと思っていたことが、失ってから見上げるとすごくきらきらしていて、贅沢な幸せだったんだなと思う。
もう一度誰かと寄り添いたいと思うこともあるけれど、娘もいるし難しいだろう。
夫を嫌いになって別れたわけでもないし、どうしても比べてしまいそうで双方に失礼になってしまいそう。


せめてずっと、夫との思い出の中に浸っていたい。